今日と明日は歴史の本のご紹介をしたいと思います。
少し前にも書きましたが、12月頃から「よくわかる!日本の歴史」を寝かせつけの時に子どもたちに読み聞かせています。
小さく節が分かれていて、全43節。一節あたり4~6ページとコンパクトなので、一日一節ずつ読みすすめています。年末年始や週末に外出する時には読んでいませんが、昨夜は23節(戦国時代)を読みました。本としては折り返しといったところです。
各時代のことが分かりやすくまとめてあるだけでなく、「事件簿」として歴史の裏側が面白く書いてあるので、子どもたちも楽しんで読んでいます。私自身もこれまでは理解できていなかったことを知れてとても面白いので、寝かせつけの時間が楽しみになっています。
たとえば平安時代。
政治としては平安時代は摂関政治であったことや、文学としては清少納言の枕草子や、紫式部の枕草子が平安時代に書かれたことは、もちろん知っていました。
でも、私の中では、この「政治」と「文学」が繋がっていませんでした。
ところがこの本を読んで、「なるほどねー」と、とてもしっくりきました。
実際の本の中身を、少しだけご紹介したいと思います。
このページの前後も含めると、こんな内容が書いてあります
- 天皇が子どもや女性の場合に、天皇の代わりに政治を行ったのが「摂政(せっしょう)」、天皇が成人の男性の場合に、天皇の相談相手として政治を行ったのが「関白(かんぱく)」。
- 摂政や関白になる条件は、天皇の外戚(天皇の母の父や祖父など母方の一族)であることだった。
- 有力者たちは、自分の娘を天皇の妻にしようとした。そこで、自分の娘を天皇が気に入る女性に育てるために、娘に頭の良い家庭教師をつけた。
- 清少納言も紫式部も天皇の妻の家庭教師だった。
自分の娘につける家庭教師だったから、家庭教師も女性。
男性社会のはずなのに、作家は女性が多いんだ?となんとなく疑問に思いつつも、そのわけを突き止めることなくこの歳まで過ぎてしまっていましたが、「賢い女性(文学にもたけた女性)たちが育てた子どもが天皇の妻となり、その妻の父親や祖父が摂政や関白になれた」ということで、摂関政治と女流作家とがつながってとっても腑に落ちました。
私が通っていた高校では、理系の人は高校二年生以降は日本史か世界史かを選択するシステムでした。私は世界史を選択し、センター試験なども世界史で受験しました。ですから、私の日本史の知識は高校一年生に止まってしまっています。
小学生向けの簡単な本ではありますが、学びなおしができてとても面白いです。