小学校入試で大混乱した話

昨日は、息子の日々の学習での私の大失敗について書きました。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

 

昨日の話は、答えは必ずしもひとつではないのに、私が答えをひとつに決めてしまって大失敗したという話でした。この手のドリルに取り組むときには、よくよく注意しないと、せっかくの子どもの視点や、学ぶ姿勢、答えに向かおうとするときの考え方など、いろんなものを奪ってしまうとあらためて考えさせられました。これからはしっかり意識して取り組みたいと思います。

 

今日は、この話と同じような経験を、私が子どもの頃にした話を書きたいと思います。

 

私は、国立大学の附属小学校に通っていました。全国に同じ系統の学校があるので、みなさんがお住まいの地域にもあるかもしれません。小学校時代の思い出話はこちらにあります。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

今日はその小学校受験当日の筆記テストでの私の苦い経験についてです。

 

※これから書くことは、もう大昔の受験の話なので、今の入試の様子は変わっているかもしれません。

 

教室の席には受験生たちが腰かけ、教室の前に先生がひとり立っていました。

 

先生「鉛筆と消しゴムだけ机の上に出してください。」

受験生「(指示の通りにする)」

先生「準備が終わった人は手を挙げて下さい」

 

全員の手が上がったところで、先生がおっしゃいました。

 

先生「まずはじめに、”かいとうようし”に自分の番号と名前を書いてください。」

 

先生たち(人数は忘れましたが、教室に2名ぐらい先生がいらした記憶です)が見回りながら、回答用紙にきちんと名前が書かれているかを確認してくれました。よくわかっていない子には「ここに、この番号と自分の名前を書いて」と教えてくれていたと思います。

 

先生「はい、準備ができたので、これから試験を始めます。これから大切なお話をします。問題はひとりで勝手に進めてはいけません。先生が、問題をめくってくださいと言ったら、問題をすすめます。問題をめくってくださいと言っていないのに勝手にページをすすめてはいけません。わかりましたか?分かった人は手を挙げて下さい」

 

先生たちは、要所要所で子どもに手を挙げさせて確認をしながら説明を続けてくれました。

 

通常の入試は、例えば60分という時間が与えられて、その中で自分で問題に自由に取り組んでいくスタイルだと思います。大問1から取り組んでもいいし、わからなければ大問を飛ばして次の問題を解くのもいいでしょう。でも、私が経験した小学校受験では、見開き1ページずつを、教室の全員で一緒に取りくんでいくシステムでした。また、大問ごとに例題が用意されていて、例題の答えは先生が教えてくれるというやり方で受験はすすんでいきました。

 

先生「では、問題を一枚めくってください。”なかまはずれ”と書いてあるページを開けた人は手を挙げて下さい」

 

子どもたちが手を挙げます。

 

先生「はい、手をおろしてください。ではこれからみんなで例題を解きます。まず、鉛筆を持って耳にあててください。」

 

先生も、教卓にある鉛筆を持って、鉛筆を持った手を耳にあてました。それを見て、私も同じように鉛筆を持って耳に当てました。耳に鉛筆をあてたのなんて、後にも先にもこの時だけで、"試験ってこんなことするんだなぁ"となんとなくびっくりしたのを記憶しています。

 

先生「これから先生が例題を読みます。みなさんも自分の問題に書いてある例題をよく見ながら聞いてください。

なかまはずれはどれでしょう?

なかまはずれに◯をつけましょう。

 

  • からす
  • ぺんぎん
  • はと
  • へりこぷたー

さぁ、みなさん、答えを考えて、こたえにまるをつけてください。”はい、はじめ!”

 

先生の「はい、はじめ」の合図で、みんなが答え始めます。

 

私はすぐに「ぺんぎん」が答えだと思いました。ぺんぎんだけ空を飛べません。余裕です。「ぺんぎん」に丸をつけました。

 

少し間を取って、先生が「"はい、おわり!"」と言いました。

 

先生「はい、みなさん、答えは分かりましたね?答えはへりこぷたーです。こういった感じで、問題を解いていきます。わかりましたか?」

 

はぁ!???

へりこぷたーが答えってどういうこと!?

なんでぺんぎんだけ空を飛べないのに、ぺんぎんが仲間外れじゃないの!?

もうそれはそれは超大パニックになりました。

 

 

なかまはずれってどういう意味だっけ!?((((;゚Д゚)))))))

 

超大パニックになりすぎて、ヘリコプターも答えだというところには考えが至りませんでした。ぺんぎんが答えでないとすると、私の思っている「なかまはずれ」の意味と、この問題で聞かれている「なかまはずれ」は意味が違う!?と大パニックになりました。

 

先生「分かりましたか?分かった人は手を挙げて下さい」

 

まわりの人たちがみんな手を挙げます。

私は全然わかっていませんが、手を挙げるしかありませんでした。

 

先生「では、これから本番の問題を解きます。まず、鉛筆を持って耳にあててください。ページを一枚めくて下さい。先生が”おわり”と声をかけたらまた鉛筆を耳にあててください。いいですね?”はい、はじめ!”」

 

大パニックのまま、試験が始まりました。その後の記憶は、まるっきりありません。不思議なほど、綺麗さっぱり何も覚えていません。

 

おそらくは各大問に例題がありつつ、

  • 耳に鉛筆をあてる
  • ページをめくる
  • ”はい、はじめ!”という掛け声で、問題を解き始める
  • ”はい、おわり!”という掛け声で、鉛筆を耳にあてる
  • ページをめくる

を繰り返したと思います。ただ、本当にこの後の記憶は不思議なほどまったくないので、私はこの後何をどうしたのかまるっきり分かりません。

 

 

いまだに、あの問題について思い出すことがあります。

なんでペンギンはダメだったのか・・・

そもそも入試の例題でなんであんなに悪い問題が例題として出題されたのか・・・

考えれば考えるほど謎は深まるばかりです。

 

少し大きくなってから、あの例題がくっついてた問題は、もしかしたら無効になったかもしれないな…とも考えました。小学校を受験した当時にそんな発表があったかどうかは調べることはできず、真相はいまだに分からないままです。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。子どもの頃からひとりでモヤモヤしていたことを、今日はこうして文章にできて、なんだか少しだけ気持ちの整理ができた気がします。明日は、娘が頑張って仕上げたドールハウスの話を書きます。

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