ここ数日は、娘の小学6年間の生活を通じて経験した「共働き家庭にとっての小学校生活」について書いています。ずいぶん長くなってきたのでこれまでのブログは末尾に載せます。
来年の四月に、娘は中学に、息子は小学校に進学します。娘で経験した小学校生活の6年間は、息子がこれから小学校生活を送る上でかなり心強く感じています。
今日は、先日の息子の修学時健康診断の様子を書きながら、これから迎える息子との小学校生活について考えていることを書きたいと思います。
―――――
もう2ヶ月以上前のことですが、息子の修学時健康診断がありました。修学時健康診断とは、小学校入学前に視力や聴力などの健康診断を行う場で、私たちが住んでいる地域では年長の秋に実施されます。
例年の修学時健康診断では、体育館からお兄さんやお姉さんに連れられて健康診断をしていましたが、今年は新型コロナウイルスの影響で、高学年の引率はなく、すべて親と回るスタイルで実施されました。
まずは受付で大きな封筒を受け取りました。封筒には
- 受付
- 身長・体重
- 医師による内科問診
- 歯科検診
- 視力検査の練習
- 視力検査
- 聴力検査
- 面談
- 結果のお知らせ
と書いてありました。
それぞれの検査が教室ごとに分かれていて、私たちは学校全体を探検するような気分でひとつひとつの検査をこなしていきました。
息子は「スタンプラリーみたい!」と言って、「2個目クリア!」「6個目までクリア!」などといいながら、楽しんで回りました。娘の時は入口で親子が分かれたため、中の様子が全然わからなかったので、こんな感じなんだと親も楽しみながら回ることが出来ました。
**************
※修学時健康診断の中身が知りたい方はここを読んでください。他の方は読み飛ばしていただいて大丈夫です
「視力検査の練習」の部屋では、”穴が開いているところを答えるんだよ”ということを教えてもらって、机の上に「C」が書かれた用紙を置いて、それを先生が回転させながら、穴を開いた方向を答える練習をしました。
「面談」の部屋では、簡単な質問に答えられるかどうかの検査がありました。面談の時には、親は教室の中に入らずに、子どもだけが先生と教室の中で話をします。息子に「先生にどんなことを聞かれたの?」と聞いても「忘れた」と言っただけで中身は不明でしたが、娘の時は小学校の先生に聞かれた内容や自分が答えたことをしっかり教えてくれました。娘に聞いた内容を記録しておきます。
先生「今日は誰ときましたか?」
娘「お母さんです」
先生「どうやって来ましたか?」
娘「歩いてきました」
先生「そうですか。好きな食べ物はなんですか?」
娘「お寿司です」
先生「お寿司のどんなところが好きですか?」
娘「(答えられなかったそうです)」
先生「他に好きな食べものはありますか?」
娘「うどんが好きです」
先生「うどんのどんなところが好きですか?」
娘「つるつるしているところです」
地域によって聞かれる内容はさまざまかもしれませんが、簡単なやりとりに加えて、自分の考えやその理由がきちんと答えられるかどうかなどの確認があるようです。
※ここまでが修学時健康診断の中身の話です。
**************
------------------------------
さて、ブログにはこれまで書いていませんでしたが、実は、息子のことで少し心配していることがあります。
それは、とても香りに敏感なことです。
家族の中で誰よりも香りに敏感で、慣れない場所ではいつも鼻をつまんでしまいます。お友達の車に乗る時は、いつも鼻をつまんだり窓を開けたりして乗せてもらっています。旅行先でもにおいが気になってしまうことが多いので、ひどいときには、鼻をつまむのでは間に合わず、鼻の穴に第一関節まで指をつっこんですごしています。とてもかわいらしいです(親バカ)。
大なり小なり人にはみんな特性があって、だからこそ社会で複数人でまとまって生きていくことに、より価値が出てくると思うので、特性は決して悪いことではないと私自身は思います。ただ、ほんの小さな特性が、小学校生活の中では大問題になってしまう場合があるということを、娘の小学校生活で学びました。
そこで、就学時健康診断に出かける前に、自宅で息子とこんな話をしました。
私「これから学校に行くけど、学校の中で嫌いな匂いの場所があったら教えてくれない?」
息子「学校って、変な匂いするの?」
私「母さんは、(息子の名前)みたいに鼻がよくないから分からない。でも、(息子の名前)は、もしかしたらいろんな匂いを感じるかもしれないんだよね」
私はこれまで何度も小学校に行っています。給食室の前などは特徴的な香りがするし、理科室や音楽室も特徴的な空気の部屋だと思います。でも、それは私の感覚なので、息子がどんな風に感じるかは私にはわかりません。私の感じ方については黙っていました。
私「もし嫌な匂いがあっても大丈夫だよ。ちゃんと先生に言っておけば、やり方を考えてくれるから」
息子「わかった」
私「うん」
----------
就学時健康診断の場所は、主に教室でした。1年生から5年生までの部屋を回り、途中、渡り廊下や階段、トイレの前も通りました。
新しい部屋に入るたびに、私は「匂いどう?」と小さな声で聞きました。息子は「大丈夫」とだけ短く答えていました。
------------
無事に就学時健康診断を終えての帰り道、息子とこんな会話をしました。
息子「ぼく、コンプリートだったね」
私「よかったね」
息子「目も良かったでしょ」
私「うん、母さんには見えなかった」
息子「やっぱり?」
私「うん」
息子「ぼく小さいのも全部見えたよ」
私「すごかったね」
息子「あと、母さん心配してたけど、匂いも大丈夫だったよ」
私「よかった。なんか匂いした?」
息子「そりゃするでしょ。母さん分かんなかったの?」
私「うーん、まぁ、あんまり分からなかったかなぁ」
息子「母さんは鈍感だからなぁ・笑」
私「笑」
息子「でも、大丈夫だったよ。姉ちゃんの習字の匂いがした部屋が多かったかなぁ。あと、姉ちゃんの道具箱のビミョーな匂い。」
息子は、慣れた香りなら大丈夫です。修学時健康診断に行く前、私は息子は慣れない小学校に行くのだから、きっと慣れない匂いもたくさんあるだろうと思っていました。もしかしたらはじめのうちは鼻をつまんで授業を受けることになるかも知れないとも考えていました。
でも、息子が「姉ちゃんの」と言って、「あぁ、そうか。娘が学校の香りをいつも家に持って帰ってくれていたのか」とはじめて気がつきました。
息子が生まれた時、娘は年長でした。息子が保育園の0歳児クラスに入園する年には娘は1年生。娘が3年生になり、習字の授業が始まった時には息子はまだ2歳児クラスでした。習字道具が必要な授業はそんなには多くはないですが、それでも習字道具を使うと家に持って帰って、娘が自分で筆を洗って干している様子を、息子はいつも興味津々に見ています。
”姉ちゃんの道具箱”は常に和室の机の上にある道具箱のことです。学校の机の中にも道具箱がありますが、その中に入っているものを自宅にも揃えています。たとえば、自宅で使う用の三角定規や、のりなどが入っています。あまり整頓されていなくていろいろなものが入っているので、いつも息子は「これビミョーな匂いするね」と言って笑っています。
特性があっても学校で問題なく過ごせる方法を、今の私たちなら知っています。
担任の先生には、どんな小さなことでもお伝えしようと思っています。息子の香りの特性のことも、もちろん学校にはお伝えします。”うっとうしい親だな”と思われない程度の伝え方が、やっぱり結構難しいですけどね。担任の先生によってもさまざまなので、伝え方は結構難しいですが、何も伝えないよりは、心配なことがあれば事前に伝えておいた方がスムーズに行くと思っているので、できるだけ早い段階でお伝えしたいと思います。
それでもやっぱりこれからの小学校生活ではいろいろなことが起きるかもしれません。親子で協力して乗り越えていきたいです。
今日も読んでいただきありがとうございます。このシリーズでお伝えしたいことも残りわずかとなってきました。あと2~3回で終わりそうです。もうしばらくお付き合いください。メリークリスマス。
――――――
昨日までのブログはこちらです。
selfmanagementforkids.hatenablog.com
selfmanagementforkids.hatenablog.comselfmanagementforkids.hatenablog.com
selfmanagementforkids.hatenablog.com
selfmanagementforkids.hatenablog.com
selfmanagementforkids.hatenablog.com
selfmanagementforkids.hatenablog.com
selfmanagementforkids.hatenablog.com
selfmanagementforkids.hatenablog.com
selfmanagementforkids.hatenablog.com