共働きにとっての小学校生活-⑭働くということ

本日は、娘の小学校生活を通じて体験した「共働きにとっての小学校生活」の最終回です。

 

これまで書いてきた話をざっくりまとめると

  • 小学校生活とは関係なくこの6年間に私に起きたこと(謎の病気、夫の単身赴任)
  • 小学校生活の中で私たち家族に起きたことと、それを乗り越えたおかげで成長できた話(子ども会の会長、心の休息が必要だった時期のこと、私たちを支えてくれた地域の方と父母のつながりのこと)
  • 学童選び、学童での過ごし方、娘にとっての学童保育の位置づけ

といった感じでしょうか(全文は末尾に載せます)。

 

 

 

――――――

 

これまで書いていませんでしたが、PTAの役員ももちろん経験しました。

 

PTAは、親の立場で子どもたちの学校生活を見守る役割を担っていて、私たちの通う小学校では「カメラ係、イベント企画、安全の見守り」などの委員があり、6年間で一度は委員が回ってきます。

 

私は「イベント企画」の委員を経験しました。イベントは例年恒例のものがあり「土曜日に”科学のイベントの講師”を体育館に呼んで、希望した親子に科学教室を開く」という役割です。いろいろなPTAの係りの中で私にとって一番意味深いものを選びました。”科学のイベントの講師”さんは、すごく不思議な実験を派手にやってくださるとても面白い方で、少なくとも娘が入学後は毎年講座を開催してくださっています(今年は新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいました)。当日は基本的にこの方が進行してくださいますが、各家庭に配布する案内を作ったり、参加希望を集計したり、会場の設営をするのが「PTA」の仕事です。娘も低学年の頃に何度かこの科学教室に参加させてもらって楽しんでいたので、自分がPTAを引き受けるときにはこの運営に携わりたいと決めていました。

 

 

 

私たちの通う学校はフルタイムで働く方はそんなに多くありません。きっとPTAの役員も専業主婦やパートの方が多いのだろうと思っていました。ところが、私が担当した年のイベント企画の委員の10名は全員がフルタイムで働く方で驚きました。

 

全員がで集まったのは、

  1. 学校が定めた全員会合の日(4月の平日)
  2. イベント前日の設営(金曜日の夕方)
  3. イベント当日(土曜日)

の3日間だけでした。その他に、

  • 案内のお便り作成(ひとりの方が作成してくださって、全員でオンラインで確認)
  • クラスにお便りを配布するために学校で全学年分を印刷して、クラスの人数ごとにプリントを分ける
  • 戻ってきた出欠表を集計して、午前の部と午後の部に分けて、参加いただきたい日時のプリントを各家庭に戻す

といった仕事がありましたが、参加できる人だけで手早くやってしまいました。

 

 

全員がフルタイムで働く方だとわかったのは「学校が定めた全員会合の日」の自己紹介です。私の住んでいるような田舎ではこういう場では自分が働いていることは言わないのが鉄則(働いているからって偉そうにするなと思われないため)なのですが、一番初めに挨拶された方が職業をおっしゃったので、次々にみなさん職業をおっしゃって、全員が働いている方だということが判明しました。フルタイムであることもその後の会話でわかりました。

 

「文章を校正する仕事をしています。お手紙などを作る係りを任せていただけるといいと思います。」

「医者をしています。ただ、夫婦で開業しているので比較的時間には融通がきく方だと思いますので、何か平日に必要な仕事があればお引き受けします」

「大学で働いています。講義の日は休めませんが、他の日は比較的自由がききます」

といった自己紹介でした。私はどんな自己紹介をしたか忘れてしまいました。

 

 

みなさんそれぞれ得意なことがあって、特技を持ち合って効率よく運営をした感じで、とてもスムーズに参加することができました。

 

例えば、

  • 「クラスの人数ごとにプリントを分ける」は、指にはめる紙めくり用のキャップを持ってきてくれた方がいらして、超高速に紙めくりをして、各クラスの人数分のお便りを分けてくださいました(ザザザザザザザと目にもとまらぬ速さでカウントしてくださるので、私は(;゚Д゚)スゴー と隣で感心しているだけでした)
  • 前日の設営は、父が参加できる家庭には父に来てもらって、父たちで会場設営してもらいました。我が家も単身赴任先から夫が帰って来て参加しました。
  • お便りは校正を仕事にしているという方が作ってくださいました。昨年のものを改変して作るのですが、少し差し込んだ文章に「さすがプロだな」と感心した覚えがあります。
  • 当日の救護班としてはお医者様のお母さまが担当してくださいました。結局救護班が出動する事態にはなりませんでしたが、心強く思いました。

 

ちなみに、学童もお医者さんや看護師さんが結構いらっしゃるので、学童キャンプの時などはとても心強いです。数年前に、キャンプ中に蜂に刺されてしまった子がいて、その時も、お医者様が対応してくださいました。簡単な救護セットみたいなものも、いつもキャンプに持ってきてくださってとてもありがたいです。

 

――――――

 

「働く」って何でしょうね。

 

歳をとってきて、若い頃のようにがむしゃらには働けない自分もいます。少し長い目で見た時に、自分のために働き方や内容の見直しをしてもいいなと思い始めています。

 

来年、娘は中学に進学します。小学校はたっぷり遊んできましたから、「ここからアクセル踏んで勉強していかないとね」と話していて、中学からは授業なしの完全自学の塾平日は毎日通うことにしました(塾の話はまたいつか書きます)。子どもたちの生活スタイルが変われば、親が手助けをする必要があることも出てきます。でもまぁ、工夫をすればきっと何とかなると思っています。

 

息子は春から小学生です。まずは学校の生活に慣れて、基本的な身の回りのこと(洋服を選んで着替える、お友達と遊んだり話し合ったり喧嘩したりする、簡単なものを作って食べる、お風呂を沸かしてお風呂に入る、など)を自分でできるようになるところからですかね。はじめのふたつはクリアしていますが、まだまだできないことがたくさんあります。生活の中で少しずつできるようになってくれるだろうと思います。

 

―――――

 

レジリエンスの話題の時に書きましたが、自己効力感(自分なら何とかやれると思える力)を育てることは、人が生きていくうえでとても大切なことだと思います。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

 

自分が「何とかしていない」のに、子どもに「何とかしろ」なんて偉そうなこと言えませんからね(; ・`д・´) 

 

まずは、親が何とかせねばなりません。

 

 

フルタイムで働くにしろ、働き方を変えるにしろ、専業主婦になるにしろ、どんな形でもいいので自分の納得いく形で精一杯やっていることを子どもに見せることがとても大切だと思っています。

 

 

 

工夫は必要です。

 

 

たくさん悲しい想いもしたし、たくさんつらい想いもしました。立ち止まったり、泣いたり、怒ったりもたくさんしました。

 

 

でもそんなことをひとつひとつ乗り越えると、自分の成長を感じます。

 

 

私自身もまだまだ成長過程だとつくづく思います。これからも変化していかなければならないと思います。

 

 

 

――――――――

小学校は本当にいろんなことが起きます。でも、いろいろなことを超えてきたからこそ、成長できた面も大いにありました。

 

娘が小学校に入学する時(娘が年長の時)に、働き方に相当悩んでから6年が経ちました。今ではひとりの女性として「働く姿」を娘に見せられていることは娘にとってはプラスの面が多く、あの時フルタイムで踏ん張って本当に良かったと思っています。

 

f:id:selfmanagementforkids:20201229080053j:plain

先日娘が作ってくれたパフェ。冬休みに入って毎日マフィンやケーキを焼いてくれます。母は食べるだけで良くて幸せです。

 

 

長くお付き合いいただきありがとうございました。ご家庭によってぶつかる壁はさまざまですし、価値観はその方によってさまざまだと思いますが、我が家の体験のほんの一部でも参考にしていただける内容があったとすれば、とても嬉しいです。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。明日からは先日の大学の先生たちとのオンライン飲み会で話したあれこれについて書いていきたいと思います。

にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ

にほんブログ村 子育てブログ 小学校高学年の子(4、5、6年生)へ
にほんブログ村 子育てブログ 幼児育児へ

――――――――――

このシリーズのブログはこちらです。長いシリーズにお付き合いいただきありがとうございました。 

selfmanagementforkids.hatenablog.com

selfmanagementforkids.hatenablog.com selfmanagementforkids.hatenablog.com

selfmanagementforkids.hatenablog.com

selfmanagementforkids.hatenablog.com
selfmanagementforkids.hatenablog.com selfmanagementforkids.hatenablog.com

selfmanagementforkids.hatenablog.com

selfmanagementforkids.hatenablog.com

selfmanagementforkids.hatenablog.com

selfmanagementforkids.hatenablog.com

selfmanagementforkids.hatenablog.com

selfmanagementforkids.hatenablog.com