オンライン飲み会での話題-①留年しそうになった学生さんに対する対処方法の話

今日から数日は、大学の先生たちとのオンライン飲み会で出た話題について書いていきたいと思います。 

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アルコールも入っていてつらつら話していたので、結論が出ないまま次の話題に行ったりもしていますが、「飲み会でのたわいもない雑談」という前提で読んでいただけるとありがたいです(;^ω^)

 

 

 

先日の飲み会の参加メンバーの多くは、私が学生時代から仲良くしている人たちです。大学院からドクターコースに進学してそのまま大学に残った人もいますが、メンバーの半数以上は一旦社会人になってから大学の先生になった人たちです。社会人の間は海外で一般企業に勤めていたり、国内で研究所に勤めていたり、さまざまですが、いったんは企業に勤めた上でやっぱり教育や研究が好きで教員になった人たちです。みんなでいろんなことを熱く語りあいました。

 

 

今日は、飲み会の冒頭で結構熱く語りあった「成人している学生が、全然大学に来なくて留年しそうになった時に、そのことを親に伝えるべきかどうか?」という話題について書いていきたいと思います。

 

 

前提として、

  • 今は国立大学でも「担任制」を取り入れている大学が多くあり、ゼミの学生以外でも担当の学生が割り振られている。ポジティブな意味では進学の相談に乗ったりもしますが、例えば自分の担当の3年生の学生さんが留年しそうになった場合のフォローなども「担任」のお仕事だそうです。
  • 成績表は「①親に配布する大学」と、「②子どもに配布する大学」と二種類あります。今年はコロナ禍で登録している住所への郵送(①の場合は親の住所、②の場合は子どもが一人暮らししている場合は下宿先)の大学が多かったようですが、昨年までは①の場合は親に郵送しますが、②の場合は大学の事務室などに学生が自分で取りに行き直接配布する形態をとっているとのことでした。

 

成績表の配布方式(①親に配布 or ②子どもに配布)については、飲み会に参加されていた先生たちの大学ではだいたい半々という感じでした。

 

成績表が親に送られる大学ではそもそも「留年しそうになったことを親に伝えるべきかどうか」ということは議論にはなりません。ここでの話は「②子どもに配布する大学」の話です。

 

 

状況としては、

  • 大学3年生で、学生は成人している
  • 授業にまったく参加せずに単位を落として留年しそう(今年はコロナ禍でオンラインだったのですが、昨年までのようにきちんと授業が大学で行われている状況を想像してもらってもいいと思います)
  • 学生さんの携帯に電話したり、対面での面談をして、大学に来れない理由を聞くけれど、何か大学以外に意味があって打ち込んでいるものがあるという様子でもなく「いまいちやる気になれない」みたいな状態になってしまっている

という場合に、「お子さんが留年しそうです」ということを親に伝えるべきかどうか。

 

 

 

 

さて、みなさんならどう思いますか?

 

その理由と一緒にちょっと考えてみてください。

 

 

 

 

 

私自身は「親の立場としては、学費も出しているわけだし、教えてほしいけどなぁ」と答えました。でも、いろいろと議論する中で、たしかに「先生から親には伝える必要はないのではないか」という方の意見も分かるような気がしてきました。

 

 

結局これには結論は出ず、次の話題に行きました。

 

 

結論がない話ではありますが、出た話だけまとめておきます。

 

 

 

 

 

<親に伝える方がよいと言った人の意見>

  • 親の立場としては、学費も出しているわけだし教えてほしい
  • 成人しているとはいえ、経済的に独立していない学生なので、親は保護者であることには変わりない。親には成績を知る権利もあるのではないか
  • 生活リズムが乱れているなどの問題もあるかもしれないし、自宅から通っている学生の場合には家庭でのフォローももしかしたら多少はできるかもしれない。親と情報を共有することで状況を改善できることもあるかもしれない

 

<親には伝えなくてもいいのではと言った人の意見>

  • もう成人しているわけだし、自分の置かれた状況を自分でどうとらえてどう対処するかぐらいは自分で判断できるようでなければ、社会に出たあとにやっていけない
  • 成人している以上、保護者といっても個人の情報なので勝手に話せない
  • 本人とはもちろん何度も議論している。話も聞くし、相談にも乗るし、助言もする。それでも本人がやる気にならないのであればどうしようもない

 

 

 

「親には伝えなくてもいいのでは」と言った人の意見の根本にあるのは、

  • 「子どもの成長」を考えた時には、大学に入るぐらいの時点ではほぼ自立しておくことが望ましいけど、残念ながらそうでない学生も一定数含まれている。そういった学生は親のこれまでの関わり方に問題がある場合が多い。大学に入学する時点では自立していなくても少なくとも大学を卒業する時には自立しておくことが必要。仮に留年しそうだということを親に伝えて留年を免れたとしても、結局、子どもが自立していないという根本的な問題が解決していないため、社会に出た後に学生が困るのではないか

ということだったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

みなさんならどうでしょうか。お子さんの成績が十分でない場合に、先生から保護者にも電話や封書で伝えるべきだと思いますか?

 

意見は分かれるでしょうし、正解はないと思います。

 

 

 

 

ちなみに、私自身が学生の時は、成績表は私(学生)が受け取っていました。高校までの通知表もそうですよね。学校で配布されます。私の場合は、高校までもそうしていたように、成績表は自宅に持ち帰って、親に見せていました。親は「優・良・可」の見方すらよくわかっていなかった感じがありましたが、私自身は成績表を見せるのは当然だと思っていました。成人後も親にも見せていたと思います。

 

 

子どもと親とでコミュニケーションがとれている場合には、わざわざ大学の先生が親に直接介入する必要もないわけです。つまり、先生に留年の状況を伝えてほしいかどうかの前に、親としてやるべきことは自明なような気がしますね。子どもが自発的に成績表を見せようとしないならば、ひとこと様子を聞けばいいだけなのだと思います。

 

 

 

「子どもとコミュニケーションをとる」

 

どの時代でも子育ての上では必要不可欠なことですね。

 

 

ただし、成績がよくない時に親が直接あれこれいうのでは、先生たちが危惧する「子どもの自立」は育たない点が要注意です。子どもが自分ですべき判断を親が代わりにするという意味でコミュニケーションをとって欲しいと言っているわけではありません。あくまで「学校の様子を聞く、必要なら相談に乗る、子どもに進むべき道を子どもに判断させる」ということが大切なのだろうと思います。

 

 

私自身は、たとえ子どもが成人していたとしても、子どもの相談には親は乗ってもいいと思っています。もちろん、判断するのは子ども自身だと思いますが、親が知っている情報は共有したほうが判断の材料が増えるわけなので、良い判断ができる可能性は上がると思います。

 

 

仮に子どもが「この大学では思ったような勉強ができない」と思っているのなら、代わりにどうやって生きていくつもりなのかを話し合う必要があるでしょう。大学の先生と子どもの間での相談にはある程度選択肢に縛りがあると思うので、親と子どもとの相談の方が自由な選択肢の中で話ができるように思います。

 

 

ただ、本当はもっともっともっと前の段階で子どもを自立させるべきであろうとは思います。そうすればもっとしっかり学部選びもできただろうし、自分の将来に対する展望も持てると思います。明日はその話題をしたいと思います。

 

 

今日も読んでいただきありがとうございます。クリスマスの時もそうでしたが、またもや大晦日感が全然ない話題ですみません。明日もこんな調子でオンライン飲み会での雑談の内容について書いていきたいと思います。よい年越しをお過ごし下さい。

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