ここ数日は、小学生以下のお子さんをお持ちの方に向けて、新課程での英語の話について書いています。ひとりでも多くの方にこの情報が届けばいいという想いで書いていて、今日で4日目です。
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私たち日本人の多くは、生活の中で日本語を習得します。小学校や中学校でも日本語の文法を学びますが、多くの人が、言語学の人たちが学ぶような細かな文法は知らないままに日本語を習得し、日常会話には困らないレベルのコミュニケーション能力を身につける方がほとんどです。つまり、文法は知らなくても、生活の中で自然と身につけることができるのが「言語」なのだろうと思います。
今年、教育課程が変更され、特に英語は大きくその内容が変わりました。
この新しい指導要綱は、私たちにとって日本語でそうであるように、
「英語の文法を知らなくても自然と英語を話せるようになる」
ことを目指して設計されたようです。
たとえば、
「何」を表現するためには、What
「いつ」を表現するためには、When
「どこ」を表現するためには、Where
を使う、ということを陽に教えてくれることは一切ありません。(少なくとも中1の夏までの時点ではそういった内容は出てきません)
その一方で、
What do you have in that bag?
When is your birthday?
Where do you practice?
といった文が、教科書には出てきます。
Whatは「何」、
Whenは「いつ」、
Whereは「どこ」
という意味だということは教えられることもないままに、
What や When や Where の
意味を 察する形
で、教科書は進んでいきます。
「Be動詞」や「一般動詞」という言葉も一切でてきません。
もちろんどのような場合にBe動詞を使い、どのような場合に一般動詞を使うのかも、一切教えてもらえません。
ちなみに、文の表現には、
- 何がなんだ
- 何がどんなだ
- 何がどうする
の3種類があり、英語では、上記のうち、
- 1(何がなんだ)と、2(何がどんなだ)にはBe動詞
- 3(何がどうする)には一般動詞
を使います。
「何がなんだ」「何がどんなだ」「何がどうする」の3表現については小学校でも国語の時間に習います。娘もたしか4年生か5年生で学習したと記憶しています(記憶が定かでないのでもしかしたら別の学年だったかもしれません)。
つまり、この三表現と結びつけさえすれば、Be動詞と一般動詞の使いわけは極めて簡単です。
こんな簡単なこと、教えてくれれば一瞬なのに、「察して慣れてね」という教科書の教え方はあまりにもひどいと個人的には思っています。
まぁ、これらは
小学校で習ったこと
という位置づけなのかもしれないとも思いますが、私の知る限りでは小学校では文法は教えてもらえていなかったので、小学校でも察しながら学ぶしかなかったと思います。 。。
このブログのタイトルの、
「文法を習わずに英語を習得できるのか」
の私の答えは、
「生活の中でなら学ぶならできるが、週1〜2回の小学校の授業だけじゃ、いくらなんでも無理でしょ…」
です。
みなさんはどうお考えでしょうか。
私自身は、英語は、ある程度体系立てて学んだほうが学びやすいのではないかと思っています。私自身がそうやって学んできたからからもしれません。
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ところが、文法を教えてくれることはいっさいなく、察してくださいという感じの教科書に変わってしまいました。
いくらなんでも無茶振りすぎます。
ここまで数日にわけて、小学校でも英語を学習しておかなければ中学になって大変なことになる、と書いてきたので、これを読んでくださっている小学校以下のお子さんを持つご家庭ではおそらく英語学習を始められるだろうと思います。
私自身も下の子とは英語学習をすると思います。とはいえ、今はまだカタカナ勉強中ですし、今下の子が英語を始めると上の子が拗ねてしまうと思うので、始めるとすれば早くても小学2年の夏頃からですかね。。
ある程度日本語やその他の土台ができたあとでもいいと思うので、3年生とか4年生からにするかもしれません。息子の様子を見て決めようと思います。(数日前に書いた通り、小学校の英語の授業はたとえさっぱりわからなくても別に困りはしなかったので…)
始める時期は家庭によりけりだと思いますが、ぜひ、小学校のうちに(受験する方は、受験が終わったらすぐに)、この問題集で英語の文法をイチからインプットしておくことをオススメします。
私自身は、中学校の英語のドリルを使って英語を学ぶのが、体系立てた学びが出来て良いように思います。
今日も読んでいただきありがとうございます。この話は明日で最終日です。長くお付き合いいただきありがとうございます。