「小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック」を読んでみた

ここ数日は、小学校の英語学習について書いています。

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もうさすがに新しい情報は出てこないだろうと思っていたのですが、昨日、ママンさん(id:mamannoshosai)からこんなコメントをいただきました。

お皿に載り切れていない大量の「みかん」を見つけた時どうするか - 研究職ママの子育ち日記~子どもの学び方を考える~

学習指導要領はそんなに高いものでもないので、各家庭に配布する、あるいはネット閲覧を促すようにすれば、問題が周知され、現場を知らない偉い方達にも現場(学校と家庭)の声が届きやすくなるでしょうかね…。

2021/07/23 16:43

b.hatena.ne.jp

 

そうか、自分で元の情報を調べてみればいいのか。

 

新学習指導要領は、昨年の時点で読んだことがありました。しかし、その時には、「なんだかよくわからないな」という感じで終わってしまいました。

 

あらためて検索してみた結果、文科省が出しているこちらの資料に、小学校の英語学習についてとても分かりやすく書いてありました。

www.mext.go.jp

 

読んでいただきたいのは、上記のリンクの中にある「小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック(PDF)」です。

 

 

↑の資料を「書くこと」で検索すると、こんな情報が出てきます。

書くこと
 「語順を意識しながら書き写すことができるようにする」という点がポイントである。英語の語順は日本語とは大きく異なっている。英語の文字を「書き写す」過程を通して、英語の語順にも気付かせることが大切となる。また、日本語は語と語の間にスペースは置かないが、英語では単語と単語の間にスペースを置く。このことにも注意して「書く」活動に取り組むことが大切となる。

(太字は私によるものです)

 

次に、「文法」で検索すると、こんな情報が出てきます。

 「エ 文及び文構造」に関しては、文法や文構造の指導を明示的に行うのではなく、あくまでも言語活動の中で、繰り返し、聞いたり話したりするなかで気付きを促し、理解させるようにすることが大切である。

(こちらも太字は私によるものです)

 

 

私がこれまで書いてきたように、中学英語でも「察してください」という教え方になっていたのは、小学校英語の中での「気付きを促す指導」の延長だったわけですね…(;´Д`)

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このブログで繰り返し書いているように、「自分の頭で考えること」「自分で気付くこと」「自分で行動すること」は、本当にとても大切だと思います。

 

しかし、それって

どんなジャンルにもあてはまる話ではない

と、私は思います。

 

 

勉強には、「インプット」と「アウトプット」があるのです。

学校の授業は、子どもたちにとって大事な「インプット」ですよ。その中では、教える必要があることは教えてあげる方が良いのではないでしょうか…。

もちろん、学習のはじめの段階で「語順について何か気づくことはないかな?」と自分たちで考えさせたり、話し合わせたりすることはあるかもしれません。でも、最終的には明示的に教えてあげたほうが、子どもたちへの「インプット」としては良いと思います。

 

もっともっと英語の勉強時間があるのであれば、あえて文法を知らなくても学んでいけるもかもしれません。

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中学1年生の1学期は、「小学校からの延長」ということで、小学校の外国語教育の流れを引き継いだやり方でした。2学期以降は少しだけ様子が変わるようです。

 

中学校以上の市販の問題集はどれも明示的に文法を教えてくれているものばかりですが、小学校の市販の問題集では明示的に文法を教えないものが多いのは、この文科省の指導に基づくものだったのかもしれません。

 

子どもの年齢によって進め方はさまざまだと思いますが、小学校高学年になっていれば文法をしっかりとインプットすると良いと私は思います。ぜひ教材は明示的にインプットしてくれる中学校以上の教材を使ってください。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。どうかどうか小学生以下のお子さんをお持ちのたくさんのご家庭に届きますように。

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