「息子の初めての約束」の裏側ー②祈りを捧げる息子

昨日から「息子の初めての約束」の裏側について書いています。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

 

 

はじまりと結論はこちらにあります。

selfmanagementforkids.hatenablog.com

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「もしかしたらお友達は昼過ぎに来るかもしれない」と思った私たちは、お昼ご飯を食べた後に▲▲公園に行きました。

 

息子は「一番奥のベンチで待ち合わせをした」と言いますが、”一番奥”がどのベンチを指しているのか分かりません。

 

お友達を探すためにあたりを見渡しながら自転車道を1周しましたが、それらしき子は見当たりませんでした。

 

 

自転車道を1周し終えたところで一度自転車を止めて、こんな話をしました。

 

私「一番奥のベンチってどこだった?」

息子「僕としては途中にあったベンチを待ち合わせ場所だと考えてたんだけど」

私「今、通った?」

息子「うん、あったよ」

私「どこのベンチ?」

息子「説明できないから、ちょっと着いてきて」

 

 

 

息子が自転車で走り出します。

私はあとから着いていきます。

 

 

私たちがスタートした地点から自転車道を半周ちょっと走ったところにベンチがありました。息子がそこで自転車を止めて「僕としては、ここが待ち合わせ場所だと思ってた」と言います。

 

 

「ここが息子にとっての一番奥なのか」と心の中で思いました。たしかにいつも私たちが利用する入口をスタートと考えると「奥」ではあります。同じ小学校の子なので、同じ方向の入口のどこかから入ってきてくれるとすると、確かにここが「奥」であっているかもしれません。

 

 

私たちは自転車を邪魔にならない場所にとめて、ベンチに腰掛けました。

 

 

息子は祈りを捧げます。「別の方向から来て見落としちゃうといけないから」と言って、頻繁に後ろも見渡しながら、しばらくベンチに座っていました。

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(祈ったりきょろきょろしている様子があまりにもかわいらしくて切なくて、写真におさめてしまいました)

 

はじめは気楽な様子でしたが、時間が経つにつれてだんだんと息子の表情が曇ってきます。

 

息子「…なんか、ぼく、もしかしたら会えないんじゃないかなって気がしてきた」

私「・・・」

息子「どうしよう」

私「・・・待つしかないね」

息子「あっちの遊具の方に行っちゃってたりするかな?」

私「それは母さんには分からない」

息子「サッカーするって言ってたから、グラウンドに行っちゃったかも?」

私「まぁ、そうかもしれないね。でも、グラウンドもいくつかあるよ」

息子「・・・。母ちゃん、〇くんの電話番号わからない?」

私「それが分からないんだよ。一応、昨日、同じクラスの他のお母さんにも聞いたんだけどね。みんな知らないって」

息子「・・・電話できるといいんだけどなぁ」

私「そうだね・・・」

息子「会えるかなぁ」

私「わかんない。他の時間に来ちゃってるかもしれないし」

 

 

この時は、”もしも会えたらお母様と連絡先を交換しよう、もしも会えなかったら月曜日に息子に私の連絡先を持たせて学校で〇くんに渡してもらおう”と考えていました。

 

 

 

息子は、とても心配性なタイプです。

ジェンダーで性格を決めつけるのはよくないのですが、いわゆる”女子っぽい性格”で、細かいことをくよくよ考えてしまうタイプだと思います。

一方で、娘はさっぱり系で何があっても動じません。きっと娘なら「いないね、あっちの遊具で遊んで帰ろっか」となるだろうと思いながら、息子の様子を見ていました。

 

 

息子はあちらこちらをきょろきょろ眺めながら、足をバタバタさせています。

 

 

息子「でも、一番奥のベンチって約束したから、多分ここに来ると思うんだよ」

私「そう」

息子「座ってるより、立ってる方が分かりやすいかもしれない。しばらくここの近くにいることにする。母さん携帯貸して。バッタの写真を撮って待つことにするから」

 

 

そうして撮ったのがこちらの写真です。バッタがおさまっている写真があるそうですが、私にはわかりませんでした。

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ギリギリまで待てるように、体操教室の荷物は準備して持ってきていました。

体操教室は自転車で行ける距離なので、教室についてから着替える時間などを考えても、14時45分ぐらいまでなら待つことができます。

 

 

結局、1時ごろから2時間近く、ベンチのそばで待ちました。途中、公園の他のところの様子を見るために自転車道を何週もしましたし、いろんなグラウンドの様子を見に行ったりもしました。それでもお友達は誰も見当たりません。

 

 

2時半をすぎたあたりから、私は何度も時計を見ていました。そろそろ限界かな、というところで息子に声をかけました。

 

 

私「そろそろ時間だよ」

息子「体操教室始まっちゃう?」

私「うん。次から土曜日に約束する時はさ、お昼の1時か、夕方の4時30分で待ち合わせしといて。時間が分からないと待ち合わせしにくいでしょ」

息子「うん。」

私「もしかしたら他の子は別の時間に待ってたかもしれないね」

息子「他の時間にきちゃってたかなぁ」

私「どうだろうね。わからない」

息子「…」

私「公園って言っても広いしね。待ち合わせ場所はどこが分かりやすいだろうね」

息子「大型遊具の公園かな」

私「いいね、でもあそこも広いよ」

息子「じゃ、大型遊具の公園の"鉄棒のところ"っていうのはどう?」

私「いいね、それなら分かりやすい」

息子「じゃ、次からはそうする」

私「うん。時間もちゃんと約束してね。1時か4時半ね」

息子「わかった」

 

 

結局、〇くんと〇〇くんの兄弟にも、他のお友達にも会うことはできませんでした。

 

私たちは体操教室に向かいました。

 

 

公園を出るまで(正確には公園をでた後も)、ふたりできょろきょろとあたりを見渡し、公園に向かうお友達がいないかどうかを探しましたが出会うことはありませんでした。

 

 

会えなくて当然、会えれば相当ラッキーだったということで、あとから息子をなだめるしかないなと考えていました。

 

 

今日も読んでいただきありがとうございます。続きは明日書きます。

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